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風の丘を越えて |オー・ジョンヘ

風の丘を越えて風の丘を越えて
出演:オー・ジョンヘ /キム・ギュチョル /アン・ビョンギョン
ビデオメーカー
発売日 2001-11-22

ことりのさえずりから神さまの降りてきたようなうたまで 2005-09-17
主人公を演じた人は、韓国民謡の若手期待の星、ということでしたが、劇中で、
唄を習い始めた頃の声から、最後のテロップの後ろで流れるうた(表現がみつからない)まで、
使い分けているのではないかな、という気がして、もしそうならとてつもなくすごいことだと思います。今日の韓流的にはまたか、という感じがするストーリーかもしれませんが、1990年代ですし、
よくいう「恨(ハン)」と「恨み」の違い(昇華、というのでしょうか)がすこし伺えた気がしました。

「伝統を伝承することとは」 2005-08-15
「伝統を伝承することとは」というテーマで観た。愛憎の混じった歌詞を謡うパンソリはうわさどおりのすばらしいものだと感動した。この伝統を絶やすまいと孤児をもらい口承でしこむ父親の姿、父親の気持ちを引き継ごうとする娘の姿には、正直、心打たれる。
 “恨”を心に積もり重ねて、しかしそれをストレートに出すのではなく、“恨”を乗り越えてはじめてパンソリの極意に達する。パンソリの歌い手のあいかたは、パンソリの気持ちに沿うよう太鼓を叩き、合いの手を入れる。歌い手とあいかたの波長が合うと、まるで男と女の絡み合いをしのばせるような艶がでるそうな。
 数十年生き別れていた姉ソンファと弟ドンホが再会し、パンソリを演じる場面はほんとうにその域に達しているといえよう。ソンファが“恨”を持つ相手はおそらく、芸の犠牲を強いた養父ではなく、数十年前、自分を捨てて出ていった弟ドンホであり、ソンファはドンホが自分を捜し歩いてくれたことを知ったことにより“恨”を乗り越えることができたのではないだろうか。ソンファが謡ったのは、父親のために人柱に立った娘が幽霊となって再会した父をなじるストーリーだが、これはソンファがドンホに「あなたのために身を犠牲にしたのに、こうして再会できたあなたはまだわたしの心に気付いてくれない」と訴えかける内容とはとれないだろうか。「言葉にできない恋ごころ」の世界に弱いわたしは、この場面でもらい泣きをした。
 テーマとした「伝統を伝承することとは」であるが、伝統芸術のすばらしさ、伝統を伝承しようと努める人達のご苦労や心意気はよく分かった。しかし、この作品で父親が娘にとった仕打ち、つまり伝統伝承の名のもとに個人に犠牲を強いることは、やはり許せない。

パンソリに引き込まれます 2003-12-23
幼い頃より父親にパンソリ(韓国の伝統音楽、小太鼓の調子に合わせて唄う)の稽古をつけてもらいながら各地を旅する親子を描いた物語です。厳しい父親と、黙ってそれに従う姉、父親を嫌って家を飛び出す弟の三人の間にある家族愛が軸になっているように思います。また、おなじ林権澤監督の『春香傳』ではBGM的に使われていたパンソリの魅力をより堪能することができるのが、この作品です。
道中、姉の失明など困難がつきまといますが、それゆえに、田舎道で三人がアリランを唄いながら楽しげに歩いていく姿が一層印象的に焼き付いています。


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