寵愛 |イ・ジヒョン

寵愛寵愛
出演:イ・ジヒョン /オ・ジホ
ハピネット・ピクチャーズ
発売日 2003-09-25

ヌードモデルをしているという女と、浜辺の家で一緒に暮らしている男。しかし彼女は、時折携帯電話が鳴るとすぐにどこかへ消えてしまい、しばらくするとまたフラリと舞い戻ってくる。ほかに男がいることがわかっていながら、彼は彼女への想いを捨て切ることができないでいたが…。
まるでヨーロッパ映画を観るかのような繊細で透明感あふれる映像美で、謎めいた女への愛と嫉妬の炎を燃やす男の愛憎を描いたラブ・ストーリー。ハードなエロティック・シーンも満載だが、そのすべてが白日夢のごとき浮遊感覚の趣であり、下世話ないやらしさは皆無。また、女の素性を明らかにしないことで男の狂える想いがよりリアルなものになっていくあたりの描写も上手い。静謐な美しさに満ちあふれた秀作である。(的田也寸志)

心と体の隙間 2004-01-11
何て、美しく哀しい映画なんだろう。小説家の男は白い部屋で愛するヌードモデルの女を待つ。女は他の男との愛に苦しみ、小説家の男に逢うことでバランスをとる。人を思う切なさ、思うが故の強さと脆さが感じられる。大胆な絡みのシーンもあるが、愛する人と体を重ねることの幸福感と、一つになりきれない孤独感がよく伝わってくる。体はぴったりくっついて隙間はないのに、心が遠く離れてるなんて、あまりにも哀しい。溺れているのをお互いにわかっていながら、そこから抜け出せないというのも、情愛だからこそ、と思う。(ドロドロして感じないのは、あの生活臭のしない白い部屋が背景だからか?とにかく映像が、美しい。)
物語は以外な方向に展開するが、最後のドアのベルが鳴るところで、ふとこちら側に呼び戻される、というか、なぜかホッとした気分になるのだけれど、いろいろな解釈がとれると思う。最初はかなり激しく大胆なシーンにドキドキし(とにかく二人とも体が綺麗。筋肉のスジとか、曲線とかそういうとこも)、疲れれば、マッサージしてくれたり、おなかすいたらパスタ作ってくれる坂口憲二似の小説家の彼に、こういう彼氏が欲しい!と、気楽に観ていたら、次第に切なく、哀しく、心にグーッと来てしまった。原作の題名は「体」とのこと、観る度にいろいろな発見のある作品になりそう。レビューを参考に購入してみたが、当たり。☆6コか7コあってもいい。

タイトルと内容は全く別ものでした。素敵な映画です。 2003-10-28
 この映画のタイトル「寵愛」は、内容的に全くそぐわないと思います。どうしてこういう邦題をつけたのか僕には理解できません。パッケージ及び本編を見ると韓国でのタイトルは「ミイン」(=美人という意味)となっていますが、実際に映画を観てみると、どうしてそのようなタイトルを付けたのかが良く分かります。また日本語字幕スーパーが元のセリフを変に言い換えている部分が多いのも気になりました。もう少しオリジナルのニュアンスを大切にしてもらいたいものだと思います。ただ、会話自体はこの映画ではそれほど重要な要素ではないので、若干の違和感は有っても映画そのものは十分に楽しめるものと思います。 小説家である男性と、その家に居候している女性の物語ですが、男性の視点から描かれ!います。 男性の家に居候する女性は、男性と情を通じつつも携帯電話に連絡が入るとすぐに家を出て行ってしまい、またフラリと帰ってくるといったことを繰り返している。魅力的だが奔放な女。男はそんな彼女を愛しながらも、彼女の心を捕らえきれずに嫉妬や葛藤に苦しんでいた。そんなある日彼女が傷だらけになって帰ってくる。そしてそこから話は意外な方向に展開してゆく。 スクリーンに流れる美しい映像とは裏腹に、物語の中では男と女の情念が渦巻くという対比が斬新で印象的でした。また若い女性の美しい肉体が余すところ無く精緻に表現されていて、その瑞々しさには息をのむばかりでした。途中から意外な方向に話が進展することによってストーリー性も楽しめるところが良かったと思います。韓国映!画の奥深さを感じられる素敵な作品でした。

宝くじに当たった感じ・・・。 2004-03-29
ついでに買ったこの作品。作家とヌードモデルの寵愛・・・と聞きゃ、中年のいやらしそうなオヤジとあばずれのおなご・・・そんなイメージだけど、見てびっくり。何とスタイル抜群の美男美女。そんなのありかよ~!と大きく期待を裏切られた?作品でした。映像はきれいだし、宝くじに当たった感じ。これ買って「損した」と思う人の方が少ないのではないでしょうか。

哀しい眼差しで無償の愛を捧げる男のものがたり 2003-08-12
恋に傷つき自暴自棄となっている女と、哀しい眼差しで彼女を圧倒的な愛で受け止める男。一つひとつのシーンが美しく流れる。ただつながりを求めて肌を合わせる。哀しくて静かで美しい。哀しいストーリーと女性の体からあふれ出す美しさに圧倒される、そんな素敵な作品です。

映像がきれいな作品 2005-02-06
白を基調にした映像が綺麗ですね。とにかく。映像にこだわった作品だと思いました。
「イルマーレ」以来かな、こういう映画を見たのは。体を通じて理解しあうというのがテーマだそうで、終始、男から見た一人称で語られる。
また、主演の二人以外はほとんど出演者がおらず、韓国映画史上最少出演者記録を樹立した作品でもあるそうです。イ・ジヒョンはソウル芸大映画科に在学中、写真モデルとして活躍。オ・ジホはCMなどに出演するモデルだったそうです。イ・ジヒョン、オ・ジホ、共にこの作品で映画本格デビュー。イ・ジヒョンのヌードが、すごく綺麗なのに目を惹かれましたが、オ・ジホも男が見ても綺麗だと思ういいヌードでした(^^ゞ韓国男性は徴兵制の影響もあるのか、引き締まって筋肉質な体格の人が多い印象があったりします。イ・ジヒョンは、映画「LIES/嘘」の原作小説を演劇化した「私に嘘をついてみて」で女性主人公を演じたそうです。映像に心が奪われた作品でもありましたが、ストーリーも印象に残りました。「男」の痛い気持が伝わってきます。最後のシーンでの台詞(語り)に深く感銘しました。
ちなみに、この作品、日本ではR-18指定で公開されたようです。


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